「Internet Explorer」(以下「IE」)のサポートが順次終了することが発表されています。サポートの終了時期はOSのバージョンによって異なりますのでそのスケジュールと、使い続けた場合の影響や対応方法についてお知らせいたします。

IEのサポート期限

IEは、Windowsのパソコンであればどのバージョンであっても必ず入っていますが、バージョンごとにサポート期限が順次終了しており、セキュリティ上の問題などが発生する可能性があります IEを利用している場合は、OSごとのサポートの終了時期を把握して、アップデートなどの対応をしておく必要があります。

WindowsOSごとのサポート終了時期

Windows 10/8.1のIEサポート終了時期
OSIEサポート終了日
Windows 2000 ProfessionalIE5/IE5.5/IE6サポート終了
Windows XPIE6/IE7/IE8サポート終了
Windows VistaIE7/IE8/IE9サポート終了
Windows 7IE8/IE9/IE10/IIE11サポート終了
Windows 8IE10サポート終了
Windows 8.1IE112023年1月10日
Windows 10(LTSB/LTSC以外)IE112025年10月14日
Windows 10 Enterprise 2015 LTSBIE112025年10月14日
Windows 10 Enterprise 2016 LTSBIE112026年10月13日
Windows 10 Enterprise 2019 LTSCIE112029年1月9日
Windows 10/8.1とIEのバージョンごとのサポート終了時期
Windows ServerのIEサポート終了時期
OSIEサポート終了日
Windows 2000 ServerIE5/IE5.5/IE6サポート終了
Windows Server 2003IE6/IE7/IE8サポート終了
Windows Server 2008IE7/IE8/IE9サポート終了
Windows Server 2008 R2IE8/IE9/IE10/IE11サポート終了
Windows Server 2012IE10サポート終了
Windows Server 2012IE112023年10月10日
Windows Server 2012 R2IE112023年10月10日
Windows Server 2016IE112027年1月12日
Windows Server 2019IE112029年1月9日
Windows ServerとIEのバージョンごとのサポート終了時期

最新のIE11でも使っている環境によってはサポート終了も

IEのサポート終了時期はWindowsのOSによって異なりますが、IE自体のバージョン10まではすでにサポートを終了しており、それ以前のバージョンを利用している場合は、まず最新のバージョン(IE11)へのバージョンアップが必要です。

また、最新の IE11 でも既にサポートが終了しているケースがあります。例えば、Windows 7 で IE11 を使っている、Windows Server 2008 R2 で IE11 を使っているなどのケースが該当します。WindowsOS側のサポートが終了しているためです。「IEは最新のバージョンを使っているから大丈夫」と油断していると、使っている環境によってはサポート期限が過ぎていることがあります。

したがって、IE11を利用している場合でも、WindowsOSの延長サポート終了日を把握して、今後のサポート状況によってはすぐに別のブラウザを利用できるようにしておきましょう。

マイクロソフトのネットサービスがIEのサポートを2021年8月に終了

マイクロソフトによるサポート終了までは、IEのユーザーに各種サポートが提供されます。そのサポート提供期間を「サポートライフサイクル」と呼んでいます。サポートライフサイクルの終了はWindows 10なら2025年~2029年で、まだ余裕があるように感じられます。しかし、それとは別に、もう1つのサポート終了が近づいています。

マイクロソフトは、ネットサービス「Microsoft 365(Office 365)」でのIEサポートを2021年8月17日に終了するとしています。同社の2020年8月に発表では、Microsoft 365に限らず、一般的にネットサービスでは利用可能なブラウザやクライアントアプリケーションの対象が限定されており、その対象からIEを外す予定が明確に示されています。

具体的には、2021年8月17日を過ぎると、Microsoft 365のサービスにIEでアクセスすると、以下のような現象が生じるとのことです。

  • 利用できる機能が限定される(IEで使えない機能が増える)
  • Microsoft 365の新機能が利用できない

Microsoft 365のようなネットサービスでは、数カ月間といった短いサイクルでどんどんサービス内容が更新されていきます。2021年8月17日を過ぎると、IEではこうしたサービス変更に対応していないため、実質的にMicrosoft 365をIEで利用できなくなる機能が増えていくことになります。

サポート終了したIEを利用し続けるとどうなる?

利用できないサービスが増える

IEのサポート終了が決定している以上、IE自体には新たな機能が搭載されるなどの進歩がストップします。しかし、WEB業界では次々と新しい技術や規格が誕生し、常にアップグレードが続いている状況です。

その結果、新しい技術を搭載したWEBサービスやアプリなどが、IEで利用できない事象が生じます。実際にIE11でも利用できないサービスがすでに存在しており、その数は時間の経過と共に増えていくことが予想され、限定された用途でしか使えなくなっていきます。

セキュリティ上の問題が発生する

サポートの中で特に重要なのが、脆弱性(ぜい弱性: セキュリティの不備)を修正するセキュリティ更新プログラムの無償提供です。サポート期間中に脆弱性が見つかると、マイクロソフトはそれを修正する更新プログラムをWindows Updateなどで無償配布して、マルウェアなどによる脆弱性への攻撃を阻止する対策をします。

サポート期間が終了すると、脆弱性が見つかってもセキュリティ更新プログラムの無償提供は基本的に行われません(社会的に重大と判断される場合は例外的に提供されることがあります)。有償サポートを契約しない限り、脆弱性は修正されずに残るため、マルウェアなどによる攻撃を受けやすくなり、システムの乗っ取りや情報漏えいといったセキュリティ上の危険性が非常に高くなります。

サポート期間を過ぎても、IEの機能は特に変わるわけではなく、技術的には引き続きブラウザとして利用できます。しかし、セキュリティ上非常な危険な状態になるため、サポート終了後は使い続けることは事実上不可能ということになります。

IEサポート終了の対応策は?

まず、すぐに対応できることはOSやIEのアップグレードを行うことで、サポート期限の終了していないバージョンの環境で使うようにしましょう。

もし、サポートが終了したOSを利用していたり、更新サポート期限がまもなく終了するOSを利用しているなど、すぐに対応することが困難であったり、対応してもまたすぐにサポート切れに直面するくらいであれば、IEの代替手段として同じマイクロソフト社がリリースして利用を推奨している「Microsoft Edge」を利用する方法があります。

Microsoft Edgeが推奨される理由

Microsoft Edgeを利用するメリットとして挙げられるのが「利便性」「操作性」「安全性」の3点です。

まず、IEと比較してMicrosoft EdgeはWEBページをより素早く表示できるエンジンを搭載し、より快適な利用が可能になります。新機能を迅速に実装する拡張機能もありながら、シンプルな操作性でストレスフリーな使用感を実現しています。

サポートが終了するIEに対して、Microsoft Edgeは今後も適宜アップレードが行われるので、セキュリティ面も安心して利用できます。

それでもセキュリティが気になる場合

IEの代替手段としてMicrosoft Edgeはおすすめですが、それでもセキュリティが不安な場合、セキュリティ対策ソフトも併せて利用することをおすすめします。

セキュリティ対策ソフトには、フィッシングサイトやウイルスのリスクが高い危険なサイトへの接続をブロックする「ブラウザ保護」機能やオンラインバンキングを安全に行うための通信保護、マルウェア対策など、インターネットを安心して利用するためのセキュリティ機能が揃っている製品が多く出ています。

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