#004:インターネットって何?仕組みを知ろう

武器としてITを活用する文系ITポッドキャスト ナビゲーター、株式会社インフィニティ代表の大畑祐貴です。アシスタントの田中美咲さんと一緒に、今回は「インターネットって何?仕組みを知ろう」 をテーマにお届けします。

今日のテーマ:インターネットって何?仕組みを知ろう

どんなに高性能なパソコンも、1台だけではただの“孤立した天才”です。その天才たちをつなぎ、集合知に変えたもの――それが インターネット。魔法のように見える仕組みを、今日は“国際郵便システム”の物語で解き明かしてみましょう。


DNS:世界一正確な電話帳

私たちが検索窓に「〇〇株式会社」と入力した瞬間、パソコンはまず「住所探し」を始めます。
会社名は知っていても、本当の住所(IPアドレス)は知らないからです。

そこで登場するのが DNS(Domain Name System)
「〇〇株式会社さんの住所を教えてください」と問い合わせれば、一瞬で「172.217.25.142ですよ」と教えてくれます。これで目的地が確定しました。


パケット:小さなハガキに分解されるデータ

次に「ウェブページを見せてください」というリクエストを送ります。でも、手紙をそのまま送ると途中で破損するリスクがある。だからデータは 小さなハガキ(パケット) に分割されます。
さらに TCP が「これは1番、これは2番」と番号を振り、IP が宛先と差出人を書き込みます。
この2人の担当者が、通信を正しく届ける“荷造りルール”を担っているんです。


ISP:世界の郵便局

細かく分けられたパケットは、私たちが契約している プロバイダー(ISP) を経由して世界中の通信網へ旅立ちます。それはまるで、街の郵便局から国際便が出発していくイメージです。


再構築とリカバリー

相手のサーバーに届いたハガキは、TCPが番号順に並べ直し、「なるほど、このページが見たいのね」と理解。今度は逆にウェブページのデータをパケット化して送り返してくれます。

途中で1枚が失われても大丈夫。TCPが「58番が届いていません」と再送を依頼してくれる。また、混雑しているルートがあれば、別のルートを自動で選んで進んでいきます。

インターネットは、とても柔軟で賢い仕組みなんです。いうモールには、世界中からお客さんが集まる」と宣言し、ソフト会社を次々と呼び込んでいきました。


軍事技術から始まった分散型の知恵

この強さの背景には、インターネットの起源 ARPANET があります。軍事目的で、どこかが攻撃されても全体を維持できるよう“分散”という思想で設計されました。

だからこそ、障害が起きても全体は止まらない。これがインターネットの本質的な強みです。


今日の問いかけ

インターネットは「誰もが平等につながれる分散型の仕組み」として始まりました。
しかし今、多くの人は検索エンジンやSNSなど、一部の巨大企業を通じて情報を得ています。

あなたは――インターネット本来の理想は、今も生きていると思いますか?


次回予告

次回は「ネットワークの基礎をマスターしよう」についてお届けします!

大畑 祐貴

(株)インフィニティ 代表取締役。文系として、わかりやすくITを説明し、武器として活用してもらうコンサルティングを行っています。

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