#001:IPアドレス – インターネット上で利用する住所

先日、お会いした製造業の社長さんから 「IPアドレスって、よく聞くけど結局何なんですか?」 という質問をいただきました。確かに!パソコンがインターネットに繋がらなくなった時に 「IPアドレス教えてもらえますか?」 とシステム担当者に言われたり、 新しいパソコンを設定する時に 「192.168.0.20にIPアドレスを設定してください」 と指定されたり。でも、IPアドレスという単語は知っていても、説明しようと思うと難しくありませんか?

知っているようで説明できないIT用語、第1弾は【IPアドレス】です。

「振り回されるIT」から「武器として活用するIT」へ、まずは基礎から始めましょう!

★IPアドレス 一言でいうと:インターネット上で利用する住所★

IPアドレスは、インターネットや通信を利用するときに コンピューターに割り当てられる「住所」のことです。アドレスって聞くと連絡先のイメージが強いんじゃないでしょうか。昔は連絡先というと、住所の情報しかなかったですが、 今ではメール/電話番号/SNSなど、連絡先情報が多岐にわたります。

IPは、Internet Protocol(インターネット プロトコル)の略で、 インターネット通信のお約束のようなもの。IPアドレスは、その約束の中で利用する住所なんです。どのネットワークの、どのコンピューターか、という情報がわかります。

手紙を送るときにも、住所が分からないと送れないですよね? IPアドレスが分かることで、通信するときに送信元や送信先を識別したり、 アクセスの追跡などに利用され、通信を正常に送ることができます。

実は、IPアドレスには2種類あります。「グローバルIPアドレス」「プライベート(ローカル)IPアドレス」です。2つの違いを住所で例えると、 グローバルIPアドレスは「都道府県市区町村〇〇マンション」のような住所です。例えば、「8.8.8.8」がGoogleのグローバルIPアドレスで、世界に1つだけの住所です。

プライベートIPアドレスは「201号室」のように建物の中だけで通じる内部の部屋番号です。例えば、「192.168.0.1」などの番号は、多くの会社やマンションで利用されています。

皆さんが馴染み深いのは、このプライベートIPアドレスです。ルーター(マンション)が1つのグローバルIPアドレスを持ち、 それぞれのデバイス(部屋)にプライベートIPアドレスが割り当てられているイメージです。グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの両方が分かることで、 正常にWEBサイトが見られたり、メールを送受信したりすることができるんです。

★今回のまとめ★  
  ・IPアドレスは「インターネット上で利用する住所」  
  ・世界で通じる住所がグローバルIPアドレス(建物までの住所)
  ・建物内だけで使うのがプライベートIPアドレス(建物内の部屋番号)

【会議で使える40秒説明】
「IPアドレスはインターネット上の住所です。グローバルIPは世界で唯一の住所、プライベートIPは建物内の部屋番号。この2つで、どこからどこへ情報が届くか決まるんです。」

【明日からできること】
会社のルーターの設定画面を見てみてください。きっと「192.168.x.x」のようなプライベートIPアドレスが設定されているはずです。 これだけイメージできれば、「IPアドレスって何?」と聞かれても、 ちょっとドヤ顔で話せるかもですね!

もし「うちの社内ネットワーク設定、これで安全?」「IPアドレスで困ってることがあって…」と思ったら、ご相談ください。 私が直接お答えします!文系同士、気軽にお話ししましょう。

大畑 祐貴

(株)インフィニティ 代表取締役。文系として、わかりやすくITを説明し、武器として活用してもらうコンサルティングを行っています。

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