今回は、そのExcelについて 「関数は難しそうで避けてるんですが、他に効率化の方法はありますか?」 「Excelの基本操作だけで、もっと速くなりませんか?」 という質問にお答えします。
確かに!VLOOKUP、IF関数…聞いただけで頭が痛くなりますよね。でも大丈夫、関数を使わなくても作業効率は劇的に上がります。
文系IT的生産性アップ術、第3回は【Excel時短テクニック】です。 関数知らずでも、今日から使える時短技をご紹介します!
★Excel時短テクニック 一言でいうと:関数を使わずに作業効率3倍アップ★
Excel時短テクニックは、「基本操作の組み合わせで実現する、驚きの効率化」です。料理で例えると、高級な調理器具がなくても、 包丁の使い方や火加減のコツを覚えるだけで 料理の腕は格段に上がりますよね? Excelも同じなんです。
【データ入力の時短テクニック】
**1. オートフィル(連続データ自動入力)**
・「1」「2」と入力して選択 → 右下の■をドラッグ → 連番完成
・「月曜日」と入力 → ドラッグ → 曜日が自動で入力
・「4月」と入力 → ドラッグ → 月が順番に入力
**2. フラッシュフィル(Ctrl+E)**
・データのパターンをExcelが学習して自動入力
・「田中太郎」から「田中」だけ抜き出したい時などに便利
**3. Ctrl+D(下方向へコピー)**
・上のセルの内容を一気に下にコピー
・同じ内容を何行も入力するとき超便利
【データ選択の時短テクニック】
**4. Ctrl+Shift+End(データ範囲を一気に選択)**
・データの先頭にカーソルを置いて実行
・データがある範囲を一瞬で全選択
**5. Ctrl+スペース(列全体を選択)**
・列全体を選択したいとき、列番号をクリック不要
【書式設定の時短テクニック】
**6. F4(直前の操作を繰り返し)**
・セルに色を付けた後、他のセルでF4 → 同じ色が適用
・書式設定の繰り返しに超便利
**7. Ctrl+T(テーブル作成)**
・データ範囲を選択してCtrl+T → 見やすい表に変換
・フィルター機能も自動で追加
【計算の時短テクニック(関数不要)】
**8. オートSUM(Alt+Shift+=)**
・数値を選択してAlt+Shift+= → 合計が自動計算
・SUM関数を手入力する必要なし
**9. ステータスバー活用**
・数値を選択すると、画面下に合計・平均・個数が表示
・簡単な集計なら関数不要
【実際の作業例】
**売上表作成の場合**
「従来の方法」
1. 「1月」と手入力
2. 「2月」と手入力
3. 「3月」と手入力…(12回入力)
「時短方法」
1. 「1月」と入力
2. セルを選択してドラッグ → 12か月分が自動入力(3秒で完了)
【時短効果の計算】
・連続データ入力:12回の手入力(2分)→ オートフィル(3秒)
・範囲選択:マウスドラッグ(30秒)→ ショートカット(2秒)
・書式設定:右クリック操作(5秒)→ F4(1秒) 1日の作業で合計30分短縮も可能!
【練習のコツ】
1. 今日使う資料で1つのテクニックを試す
2. 慣れたら次のテクニックを追加
3. 無理に全部覚えようとしない
【明日からできること】
Excelで「1月」と入力して、そのセルを選択。 右下の小さな■をマウスで右にドラッグしてみてください。 「2月」「3月」…と自動で入力されるのに驚くはずです!
関数を覚えなくても、これだけでExcelが3倍速くなります。「ITを武器にする」って、実は基本操作の積み重ねなんですね。もし「この操作の詳しいやり方を教えて」「うちの業務に合った時短方法を知りたい」と思ったら、 ご相談下さい。具体的な業務に合わせた効率化テクニックをアドバイスします!
次回は【Outlook効率化】について解説します。受信トレイゼロを実現するメール管理術をお話ししますね。