#003:Excel時短テクニック – 関数を使わずに作業効率3倍アップ

今回は、そのExcelについて 「関数は難しそうで避けてるんですが、他に効率化の方法はありますか?」 「Excelの基本操作だけで、もっと速くなりませんか?」 という質問にお答えします。
確かに!VLOOKUP、IF関数…聞いただけで頭が痛くなりますよね。でも大丈夫、関数を使わなくても作業効率は劇的に上がります。

文系IT的生産性アップ術、第3回は【Excel時短テクニック】です。 関数知らずでも、今日から使える時短技をご紹介します!


Excel時短テクニック 一言でいうと:関数を使わずに作業効率3倍アップ

Excel時短テクニックは、「基本操作の組み合わせで実現する、驚きの効率化」です。料理で例えると、高級な調理器具がなくても、 包丁の使い方や火加減のコツを覚えるだけで 料理の腕は格段に上がりますよね? Excelも同じなんです。

【データ入力の時短テクニック】
**1. オートフィル(連続データ自動入力)**
  ・「1」「2」と入力して選択 → 右下の■をドラッグ → 連番完成
  ・「月曜日」と入力 → ドラッグ → 曜日が自動で入力
  ・「4月」と入力 → ドラッグ → 月が順番に入力

**2. フラッシュフィル(Ctrl+E)**
  ・データのパターンをExcelが学習して自動入力
  ・「田中太郎」から「田中」だけ抜き出したい時などに便利

**3. Ctrl+D(下方向へコピー)**
  ・上のセルの内容を一気に下にコピー
  ・同じ内容を何行も入力するとき超便利

【データ選択の時短テクニック】
**4. Ctrl+Shift+End(データ範囲を一気に選択)**
  ・データの先頭にカーソルを置いて実行
  ・データがある範囲を一瞬で全選択

**5. Ctrl+スペース(列全体を選択)**
  ・列全体を選択したいとき、列番号をクリック不要

【書式設定の時短テクニック】
**6. F4(直前の操作を繰り返し)**
  ・セルに色を付けた後、他のセルでF4 → 同じ色が適用
  ・書式設定の繰り返しに超便利

**7. Ctrl+T(テーブル作成)**
  ・データ範囲を選択してCtrl+T → 見やすい表に変換
  ・フィルター機能も自動で追加

【計算の時短テクニック(関数不要)】
**8. オートSUM(Alt+Shift+=)**
  ・数値を選択してAlt+Shift+= → 合計が自動計算
  ・SUM関数を手入力する必要なし

**9. ステータスバー活用**
  ・数値を選択すると、画面下に合計・平均・個数が表示
  ・簡単な集計なら関数不要

【実際の作業例】
**売上表作成の場合**
「従来の方法」
  1. 「1月」と手入力
  2. 「2月」と手入力
  3. 「3月」と手入力…(12回入力)
「時短方法」
  1. 「1月」と入力
  2. セルを選択してドラッグ → 12か月分が自動入力(3秒で完了)

【時短効果の計算】
  ・連続データ入力:12回の手入力(2分)→ オートフィル(3秒)
  ・範囲選択:マウスドラッグ(30秒)→ ショートカット(2秒)
  ・書式設定:右クリック操作(5秒)→ F4(1秒) 1日の作業で合計30分短縮も可能!

【練習のコツ】
  1. 今日使う資料で1つのテクニックを試す
  2. 慣れたら次のテクニックを追加
  3. 無理に全部覚えようとしない

【明日からできること】
Excelで「1月」と入力して、そのセルを選択。 右下の小さな■をマウスで右にドラッグしてみてください。 「2月」「3月」…と自動で入力されるのに驚くはずです!

関数を覚えなくても、これだけでExcelが3倍速くなります。「ITを武器にする」って、実は基本操作の積み重ねなんですね。もし「この操作の詳しいやり方を教えて」「うちの業務に合った時短方法を知りたい」と思ったら、 ご相談下さい。具体的な業務に合わせた効率化テクニックをアドバイスします!

次回は【Outlook効率化】について解説します。受信トレイゼロを実現するメール管理術をお話ししますね。

大畑 祐貴

(株)インフィニティ 代表取締役。文系として、わかりやすくITを説明し、武器として活用してもらうコンサルティングを行っています。

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