更新プログラムが自動で当たらない?

本日のお問い合わせ紹介

2021年4月20日 サポート日誌より 

お客様から、「不具合の出るWindows Updateが当たっており、最新の更新プログラムが自動で当たらない」というお問い合わせがありました。

お客様のあるパソコンでは、Windows Updateが最新の状態になり、
印刷の不具合が出なくなっているのに、
別のパソコンでは最新の更新プログラムをダウンロードしても、
不具合のあるアップデートしか当たらない!なぜ!?というお問合せです。

2021年3月に更新されたWindows Update(KB5000802)を当てると、
印刷が出来なくなったり印刷できても画像が中抜けする現象が発生しています。
ローカル環境での印刷をよく使用されるお客様でしたので、
印刷の不具合は死活問題とのことでした。

本来、ローカルのパソコンについては保守範囲外ですが、
参考程度のご案内になりますが、お時間をいただいて調べさせていただくことになりました。

画面を共有して確認すると、問題のあった「KB5000802」が既に当たっており、
さらにインストール待ちで同じ「KB5000802」が待機している、という状態でした。

お客様の環境では、アップデートで上記のような不具合がでるたびに
アンインストールしていたとのことでしたので、
アップデート適用の処理に問題が起きている可能性がありました。

そのため、一度、表示に出ているアップデートを全て当てきった状態で、
修正パッチを個別にダウンロードしてインストールすることをご提案しました。
この後はお客様ご自身で作業するとのことでしたので、
個別のWindows Updateを当てるためのカタログと、
対処方法が記載されているURLをご案内しました。

その後、お客様からインストールはうまくいったとのご連絡をいただきました^^

Windows Updateを当てると問題が解決する場合もありますが
新たな問題が起きる可能性もあります。
アップデートは最新の状態が望ましいですが、難しいところですね。。

アップデートには、セキュリティ上の問題を回避するために行う場合もありますので、サポートからもできる限り情報を提供していきます。

今回のWindows Updateの不具合とは?

Windows10で発生しているプリンターの問題は、
2021年3月9日に公開された月例アップデートに含まれていた4つの更新プログラム
「KB5000802」「KB5000808」「KB5000822」「KB5000809」
によって混入した不具合が起因しているようです。
(この4つはそれぞれ、Windows10の異なるビルド向けのパッチになっています)

その後、Microsoftはこれを修正するための追加の4つの更新プログラム
「KB5001565」「KB5001566」「KB5001567」「KB5001568」を
3月15日にリリースしました。

しかし、この更新プログラムを適用しても問題は完全には解決しなかったようです。
3月15日の更新プログラムを適用したパソコンでは、
一部のアプリまたは一部のプリンタを使用した際に
グラフィックの欠落や単色での印刷、位置ずれやフォーマットの問題、
空白のページやラベルの印刷といった問題が発生していたようです。

3月18日には、追加で以下の6つの更新プログラムがリリースされました。

  • KB5001649 – Windows 10 2024 / 20H2 および Windows Server 2004 / 20H2 向け
  • KB5001648 – Windows10 1909 および Windows Server 1909 向け
  • KB5001638 – Windows 10 version 1809 および Windows Server 2019 向け
  • KB5001634 – Windows 10 version 1803 向け
  • KB5001633 – Windows 10 version 1607 および Windows Server 2016 向け
  • KB5001631 – Windows 10 version 1507 向け

このうち「KB5001649」については、
Windows Update経由で正常にインストールできないという問題が発生し、
問題の報告を受けたMicrosoftによって更新プログラムが取り下げられ、
Windows Updateに表示されなくなっていました。
その後3月22日にはこの問題も修正され、
現在は正常にインストールができるようになっています。

これらの更新プログラムは、Windows Update経由でインストールする以外に、
Microsoft Updateカタログでも個別に配布されています。

Windows Updateでのインストールがうまくいかない場合、
Microsoft Updateカタログからダウンロードして手動で適用することも可能で、
今回の対応でサポートからご案内したのも、この方法です。

Windowsのアップデートなどでどうしても解決しない時は、一度サポートにお問い合わせください。

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