「ホスト名って、IPアドレスと何が違うの?」 という質問をいただきました。確かに!システム設定で 「ホスト名を入力してください」 「192.168.0.1かserver01のどちらかを入力」 なんて表示を見たことありませんか?数字の羅列と英語の文字、どっちも同じものを指してるっぽいけど、 なぜ2つあるの?って思いますよね。
知っているようで説明できないIT用語、第3弾は【ホスト】です。
「振り回されるIT」から「武器として活用するIT」へ、今回は機器管理の基本を学びましょう!
★ホスト 一言でいうと:コンピューターの覚えやすいニックネーム★
ホストは、コンピューターに付けられる 「覚えやすいニックネーム」のことです。前々回のメルマガでIPアドレスを「住所」に例えましたが、 覚えてますか?「192.168.0.1」みたいな数字の羅列が住所でしたよね。でも、人間にとって数字って覚えにくい。
「田中さんの家に行く」と言うのと、 「名古屋市中区丸の内3-17-29に行く」と言うのでは、 どちらが覚えやすいでしょうか?ホスト名は、この「田中さん」にあたる部分。「192.168.0.1」というIPアドレスに 「eigyo-pc」(営業部のパソコン)「server01」(サーバー1号機) のような分かりやすい名前を付けたのがホスト名です。
実際の運用では、次のような感じで名前を付けます。
・「192.168.0.10」→「yamada-pc」(山田さんのパソコン)
・「192.168.0.20」→「accounting-server」(経理サーバー)
・「192.168.0.30」→「printer01」(プリンター)
システム担当者が「server01に接続してください」と言ったら、 実際にはコンピューターが「192.168.0.1に接続しよう」と 自動で数字に変換してくれるんです。この変換作業をしてくれるのが「DNS」という仕組みですが、 これはまた別の機会に解説しますね。
「会社でよく使われるホスト名の例」
・社長PC、部長PC(役職名)
・営業PC、経理PC(部署名)
・server、printer、nas(機器の種類)
命名ルールを決めておくと、IT機器の管理が劇的に楽になります。「あのパソコンどこだっけ?」「プリンターのIPアドレス何番?」 そんな悩みから解放されますよ。
★今回のまとめ★
・ホスト名は「コンピューターの覚えやすいニックネーム」
・IPアドレス(数字)を人間が覚えやすい名前に置き換えたもの
・「田中さんの家」と「住所」の関係と同じ
【会議で使える40秒説明】
「ホスト名は、IPアドレスという数字の住所を、人間が覚えやすい名前に変えたものです。『田中さんの家』と住所番号の関係と同じ。これで機器管理が格段に楽になり、IT運用の効率が上がるんです。」
【明日からできること】
社内のパソコンやプリンターに、どんなホスト名が付いているか確認してみてください。もし統一ルールがなければ、「部署-用途-番号」のような命名規則を検討してみてください。 これで「ホスト名って何?」と聞かれても、 「コンピューターのあだ名ですよ!」 とサクッと答えられますね。
もし「社内のサーバー管理、もっと楽にできる?」「ホスト名の付け方で困ってて…」と思ったら、 ご相談ください。 効率的な管理方法を一緒に考えましょう!