
カフェでAI 実践ノート #005 金曜・数字と契約
契約書を貼ると、
危ない条項だけ拾える
全文は読めない。 どこが危ないかも分からない。
01
きっかけ
この契約書、どこを
見ればいいんでしょう
全文は読めない。
どこが危ないかも分からない。
そのまま貼れる指示文は、4枚目に
02
よくある書き方
指摘は返ります。
ただ、確かめようがありません。
よくある指示
この契約書をチェックして
- 条項番号が付かない
原文に当たれないので、確かめる先が分からない - 一般論のリスクが並ぶ
うちの契約書に書いていないことまで混ざる - 要約されて返る
書いてあるのかAIが足したのか、見分けがつかない
03
使える指示文(全文)
そのまま貼れます。〔 〕だけ自社の言葉に置き換えてください
あなたは〔業務委託を受ける側〕の担当者です。
下の契約書から、不利になりうる条項を拾ってください。
見るところ: 中途解除/自動更新の通知期限/
損害賠償の上限/成果物の権利の帰属/支払サイト
1件につき、条項番号/原文の引用(要約せず写す)/
何が不利になりうるか/確認する一文 を出してください。
条件:
・書いていない条項を作らない
・見るところで書かれていない論点は 記載なし と書く
・断定しない。判断材料だけを出す
契約書:
〔ここに貼る〕
〔 〕は自社の立場に置き換えてください。
04
返ってきたもの
入れた契約書(架空・4条のうち2条)
第8条 期間は1年とし、満了の1か月前までに書面による
申し出がないときは同一条件で更新する。
第11条 乙は甲に損害を与えたときは、一切の損害を賠償する。
返ってきた答え(抜粋)
第8条
引用: 満了の1か月前までに書面による申し出がないときは
同一条件で更新する
不利になりうる点: 通知が1日遅れると、さらに1年続きます。
1か月前という起算日を社内の予定表に入れないと、
気づいたときには更新済みです。
確認する一文: 第8条の更新について、通知期限を3か月前に
変更いただけますでしょうか。
第11条
引用: 一切の損害を賠償する
不利になりうる点: 上限の記載がありません。委託料を
超える額を求められうる形です。甲側の賠償責任は 記載なし。
確認する一文: 第11条について、賠償額を本契約の委託料
相当額を上限とする一文を加えていただけますでしょうか。
中途解除: 記載なし(抜粋の範囲に条項がありません)
Claudeで実際に実行した出力です。契約書はすべて架空。
05
効く一手はこの1行
引用が無いと、AIが
足した話か分からない。
- 損害賠償に上限がなく
リスクがあります - 第11条/一切の損害を
賠償する責任を負う
足す1行
原文の引用は、要約せず
そのまま写してください
そのまま写してください
条項番号とセットにして、2番目に書く。
AIは条文を要約したがります。要約された時点で、それが契約書に本当に書いてあるのか、原文に戻るまで判別できません。写させるだけで、その往復が消えます。
06
これは弁護士の かわりにはならない

コッシーの見立て
拾い漏れがある前提で使う。
解約の条項は、そもそも抜粋に無いので拾えませんでした。AIは書いていないものを見つけられません。
ここまでは、専門家に持っていく前の下ごしらえです。最終判断は弁護士や顧問の専門家へ。
今日の1つ
- 全文レビューではなく、
論点になる条項だけを拾わせる - 条項番号と原文の引用をセットで返させる
- 書かれていない論点は 記載なし と出させる
次回
来週の月曜。入れた情報を学習に使わせない
設定が、どこにあるのか。
この記事の指示文は、そのまま自社の言葉に置き換えて使えます。どれを自社に当てはめるかは、一緒に整理します。
インフィニティに無料で相談するこの回は Instagram でも9枚のノートにまとめています。@yukiinfinity1

