
この記事の結論
名古屋でITサポート(情シス代行)を選ぶときは、月額を比べる前に次の3点を確かめます。作業は外に任せられても、予算と権限の承認は社内に残ります。
- 社員が直接電話できるか
- 機器の台帳とネットワーク図を、誰が持つか
- やめるときに、管理者のパスワードと設定の資料が戻るか
パソコンのことは、詳しい社員に頼りきりだ。外に頼めないか…
任せられるのは日々の対応、社内に残るのは判断と承認です
頼める範囲は契約によって変わりますが、作業は任せられても、会社として決めることは外に出せません。この線を先に引いておくと、見積を比べるときに抜けが見つかります。
外に任せられること毎日の作業
社内に残ること判断と承認IPA(情報処理推進機構)の「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」第4.0版は、経営者が認識すべき原則の1つに委託先の情報セキュリティ対策まで考慮することを挙げています。委託先の不備で事故が起きても、委託元としての管理責任を問われるとしています。
外に任せる範囲が広いほど、社内で決める人を1人置く必要があります。総務や経理の方が兼ねる形でかまいません。
窓口は、電話の受け方・訪問の範囲・対象の機器で確かめます
ここから、契約前に確かめる9項目を順に書きます。各項目の「相談で聞く」の欄は、相談の場でそのまま使える質問です。

社員が直接電話できるか
担当者を通す契約では、困りごとがいったん担当者に集まり、担当者が業者へ伝え直します。詳しい社員や総務の方が本来の仕事を止めている状態を変えたいなら、困った本人が直接かけられる形かを見ます。
相談で聞く社員の誰が直接電話できますか。担当者を通す必要はありますか。

遠隔と訪問の範囲、対応する時間
パソコンの不具合やメールの設定は遠隔で直せても、ルーターや配線、機器の故障は現地でなければ触れません。訪問が月額に含まれるのか別の見積かも、契約の前に書面で確かめます。
相談で聞く訪問になるのはどんなときで、どの拠点まで来てもらえますか。夜と休日はつながりますか。

対象の範囲
パソコンだけが対象だと、「印刷できない」「共有フォルダが開かない」の原因がネットワークや複合機にあったとき、別の業者を探すところからやり直しです。
対象を一覧で出してもらいます。メーカーとの保守契約が別にある複合機や業務のシステム(販売管理・生産管理など)は、どこまでを受けて、どこからメーカーにつなぐかを決めます。
相談で聞く複合機と業務のシステムは、どこまで受けてもらえますか。ほかの会社が入れた機器も見てもらえますか。
名古屋・愛知の会社は、訪問が拠点まで届くかを見ます
確かめたいのは、訪問の範囲が本社だけか、すべての拠点かです。拠点ごとに訪問できるか、訪問までの時間をどう見込むかで、止まったときの戻りが変わります。
本社名古屋市内
県内の別の市工場・営業所
岐阜工場・営業所
三重工場・営業所
大阪工場・営業所台帳・契約・やめ方は、書面に残る形で確かめます

機器の台帳とネットワーク図を持ってくれるか
台帳と図は、故障の切り分け、買い替えの予算、担当者の交代のすべてで使います。IPA のガイドラインも、資産を把握していればサポート切れの機器を速やかに洗い出せるとして、管理台帳の作成から始めることを勧めています。
相談で聞く台帳とネットワーク図は誰が作り、どのくらいの間隔で更新しますか。当社はいつでも見られますか。

導入と保守が同じ会社か
ネットワークや Microsoft 365 を入れた会社と、毎日の電話を受ける会社が同じなら、設定の経緯を知ったうえで対応できます。別の会社なら、設定の資料と管理者の情報が保守の会社に渡っているかを確かめます。渡っていなければ、最初の調査からやり直しです。
相談で聞く導入した会社と、電話を受ける会社は同じですか。

月ごとの報告があるか
報告がないと、問い合わせが少ないのが順調だからか、社員が電話をあきらめているからかを見分けられません。件数と内容、同じ不具合の繰り返し、期限の近い契約やサポート切れの機器が載るかを見ます。
相談で聞く月ごとの報告の見本を見せてもらえますか。

契約の単位(台数・社員数・時間)
単位によって、人や機器が増えたときの扱いが変わります。台数なら共有のパソコンや予備機を数えるか。社員数ならパソコンを使わない社員を数えるか。時間なら月の枠を超えたときと余ったときの扱い。
相談で聞く何の数で契約しますか。配線の工事や機器の入れ替えなど、月額の外になる作業は何ですか。

セキュリティの考え方
遠隔操作は許可を得たときだけつなぐのか、常につながる形か。管理者の権限は担当者ごとのアカウントか、1つの共有か。Microsoft は、全体管理者(グローバル管理者)をできるだけ少なくし、作業に必要な最小限の権限のロールを割り当て、管理者には多要素認証を求めることを勧めています。
相談で聞く遠隔操作はいつつなぎますか。管理者の権限は誰のアカウントで持ちますか。

やめるときの引き継ぎ
引き継ぎの中身は、やめるときではなく契約の前に決めます。返してもらうのは、管理者のパスワード(Microsoft 365・ルーター・無線の親機・ドメインの管理画面)、台帳とネットワーク図、設定の資料です。
相談で聞く解約するとき、管理者のパスワードと資料は、何をどの形で返してもらえますか。
8と9は、口頭の説明で終わらせず、契約書に書いてもらいます。IPA のガイドラインも、委託先の責任と実施すべき対策を契約書に明記して合意する必要があるとしています。
Microsoft 365 では、パートナーに与えた管理の権限を、管理センターで確かめて削除できます(2026年10月時点の Microsoft Learn の手順)。
外の会社だけが管理者のパスワードを知っている状態は、つくらない
Microsoft は、組織の中に緊急用の管理者アカウントを2つ以上持つことも勧めています。管理者のパスワードは社内でも持ち、外の会社と連絡がつかなくなっても、自社で管理画面に入れるようにしておきます。
契約してから3か月で、台帳・権限・連絡のルールを整えます
契約した直後は、外の会社も貴社の環境を覚えている途中です。最初の3か月で、次の3つを済ませておきます。
- 連絡のルールを決め、台帳を照らし合わせる誰が電話してよいか、全員が止まったときと1人が困ったときの連絡の順番、入社と退職を何日前に誰が知らせるかを決めて、社内に周知します。受け取った台帳は実物と照らし合わせ、載っていない機器や、サポートの切れた Windows と Office を洗い出します。
- 管理者の権限を棚卸しする全体管理者は誰か、辞めた人のアカウントが残っていないか、外の会社に与えた権限は何かを一覧にし、社内で持つ管理者アカウントを決めます。
- 報告を並べて読み、次に直すことを決める3か月分の報告で繰り返している問題を拾い、買い替えや設定の見直しの順番を社内で決めます。
1か月目の洗い出しでは、期限も確かめます。Windows 10 と Office 2016・2019 のサポートは2025年10月14日に、Office 2021 は2026年10月13日に終了しています。
インフィニティにできること
インフィニティは2008年に設立した、名古屋・丸の内の会社です。サポート契約は280社強あります。名古屋・愛知のITサポート「ササエル」は、困った社員の方が直接電話をかけ、許可をいただいて遠隔操作で画面を見ながら、その場での解決をめざす窓口です。
上の9項目に当てはめると、次のとおりです。対応の方法は、ご契約の内容と地域によって変わります。
3つの段のうち強固にする段では、毎月の打ち合わせで貴社に担当者を育て、外の私たちと中の担当の方の両輪で改善を続けます。
機器の名前や台数が分からなくても、大丈夫です
いまの窓口と機器の状態を、まずお聞きします
ご相談は無料です。いま困っていることと、パソコンを使う人数を、分かる範囲でお知らせください。2営業日以内にご連絡します。必要のないものは、必要ないとお伝えします。
無料で相談する参考
- IPA 中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン(第4.0版)
- Microsoft Learn Microsoft 365 管理センターの管理者ロールについて
- Microsoft Learn 緊急アクセス用管理者アカウントを管理する
- Microsoft Learn クラウド ソリューション プロバイダー(パートナー)の管理者特権を確認する
- Microsoft Learn グラニュラー管理者関係の Customer-Led 削除
- Microsoft サポート Windows 10 サポートは 2025 年 10 月 14 日に終了しました
- Microsoft サポート Office 2016 と Office 2019 のサポート終了
- Microsoft サポート Office 2021 のサポートの終了
